28
小学生の頃から好きだったMr.Cildren。中でも大好きなアルバムQ、その中の一曲に出てくる「ちょっと待て!僕はもう30だぜ!」というフレーズ。30歳なんて想像もつかなかった15 年前も口ずさんでいたこのフレーズは、今現実感を持って頭に響いている。
日記をめくると3年前のこの頃自分が書いた言葉を見つけた。
数日でこの世に生まれて四半世紀というところ、子供の頃のアルバムなんか引っ張りだしちゃったりしてね。自分で言うのもなんだけどね、かわいいのよ!ふと鏡見てさ、もう、何をどう間違えてこうなっちゃったの?っていうくらいね!何を間違えたかな?猛烈に反省。
20年前に大人になった時の自分なんて考えてたかな?残念ながら20年後の君は仮面ライダーになってショッカーと戦ってもなければ、偉い学者さんにもなってないよ、ハハハ。でもおじさん、頑張ってますよ、それなりにね。
25年後は何してるかな(不摂生がたたってもう生きてないかも笑)?今自分が考えてるのと同じようなことを考えてる息子がいたりしたらいいなとか思ったり。
そんな妄想にふける夜。
3年なんてあっという間だった。その間、揺れに揺れ、もがいてあがいて、いろんなことを考えた。自分を見失うというのはこういう心境のことなのかなあと思うこともあったし、「人は大人になるたび弱くなるよね」という昔聞いた歌詞に少し親近感を覚えるようにもなった。いつからこんな軟弱な人間になったのかと嫌悪感を抱きながら、それは今まで見えてなかったことがだんだん見えてきたということなのかなあとも思えた。
遠い過去を俯瞰するように語れるほど時を重ねた実感もなく、今もまだよく分からないことばかりだけど、とにかく今も生きていて、僕は明日28 になる。