終点外川〜
懐かしの桃鉄、銚子電鉄イベントである。始発の銚子駅からスタートし、最後まで終点外川駅にたどり着かなかった人が勝ちというミニゲーム、こんな時ばかり6の出るサイコロに憤慨していた淡い記憶。
というわけで今日は銚子まで行ってきた。今朝、急に海が見たくなった。
最初に訪れたのは地球が丸く見える展望台というところ。展望台の入り口の方まで近づいていくと、いろんな意味で場違いなガンバ大阪の応援歌が流れていて、出鼻をくじかれる。
屋上の展望台に出ると視界に飛び込んできた海と空。まるで円盤の中心に立っているかのように水平線が円周を描き、空が天球のようにそれを包んでいた。なるほど、地球は平面で世界の果てでは滝のように水が流れ落ちていると昔の人が考えたのも納得だ。遠くでは海が空まで登り、空は海まで落ちている。それでも混じり合うことなく綺麗な水平線を形作っていた。
彼方で海に潜り込んでいるあの空は、どこかの誰かが今も見上げてる空なんだなあと考えた。地球は丸い。
帰り道利根川沿いに車を止め、夕陽が沈むのを見た。夕陽に浮かんだ雲は茜に燃える輪郭を帯びていた。北の空の黒い影は山々の影なのか、光を失った雲なのか分からなかった。風が吹いて少し肌寒い、一番好きな季節がやってくるのを感じた。